つむ

アンガー・ミーのつむのレビュー・感想・評価

アンガー・ミー(2006年製作の映画)
4.0
作風からはエキセントリックでつかみどころがない人物を想像していたが、実に穏やかで感覚が鋭く、この多様性が叫ばれる時代にこそ必要とされる人物といった印象を受けた。
自身のことを「理想主義者で空想家、でも決して皮肉屋ではない。最大限の自由と最小限の束縛を望む」とケネス・アンガー。
撮りたくて撮れなかった映画が1ダースはあるんだとか!でもその表情からは
充分やり遂げたという達成感が伝わってきた。
「次の大いなる冒険が死でも構わない」
晴れやかな表情で語るその人は昨年96歳でこの世を去った。
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