このレビューはネタバレを含みます
元になっているフランス映画「エール!」がよかったので、見てみた。話題作になっているのか、満席だった(せまいシアターだったけど)。
タイトルの「CODA(コーダ)」とは、聴覚に障がいのある親をもつ子どもたちのことらしい。まさにこのルビーのこと。
で、映画を見てから公式サイトを確認すると、その聾者の家族、父と母と兄(フランク・ジャッキー・レオ)を演じた役者は、本当に聴覚障がいがあった。障がいある役は、障がいをもっている役者をキャスティングしている。リアルだし、そのキャスティングに意味があると思った。それは「ラン」の車椅子で生活している役者をキャスティングしたことでも感じたこと。
歌が好きな娘ルビー。家の漁の手伝いをしているときも歌いながら。でも、家族はその歌を聴いたことがない。
高校で合唱部に入部する。すると才能が開花する。めちゃくちゃうまい。鳥肌がたった。
でも、その歌声を家族は聴くことができない。歌を聴いている観客の表情から察する静寂のシーンは、最高にグッとする。
それから歌の歌詞の意味もわかり、歌を喉の響きで感じていく。ちょっといい話すぎるな。
当たり前だけど「エール!」と同じ。ガチャガチャガチャガチャうるさい感じも「エール!」と同じ。家族が性にオープンな感じも同じ。感動も同じ。
やっぱりいい話すぎるな。