2022.01.29
久しぶりにこんなハートフルな映画を観た。
コンサート会場ではキョロキョロと周りの表情や反応から空気感を読み取っていて、家の前で自分のために歌ってほしいと改めて歌声を聴く父親が最高だった。娘の歌声を聴き漏らすまいと声帯に手を当てて。
聾唖者というよりは、あの家族に限ったことなのかもしれないけど、言葉を口にできないぶん体全身で想いを伝えるから、良い意味で感情的だし、相手に対して誠実に向き合うことができるのかもと感じた。
これは一般的にも言えると思うんだけど、聾唖者の言語能力は高そう。
というのも、何かを伝えるとして、声は音の連なりで、手話はハンドサインの連なりだから、全く同じ内容を伝える場合、聾唖者のほうが単純に時間がかかるはずで、普段から端的にメッセージをまとめたり、より抽象化して伝えることが求められるのではないかと推測する。(実際は知らない。)手話としてアウトプットする過程で無意識のうちにそれらを実践しているとすれば、傾向的に言語能力が高くなるのではないかと思った。