HAL9000

コーダ あいのうたのHAL9000のレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
5.0
映画が好きで良かった。
素晴らしかった。全てが。

良い作品って、途中の何でもないシーンでも「この作品は良い作品」ってオーラというか品格みたいなの出てるよね。この作品も出てた。
カメラワークから映像から演技から音楽から全てが素晴らしかった。

潜水艦物に駄作無しっていうけど、音楽物は傑作が多い印象ある。
聾唖の家族と音楽の才能に恵まれた子の話といえば、ドイツの映画「ビヨンド サイレンス」という傑作があって、それも素晴らしかったし、今作も素晴らしかった。

脚本と演出が見事でね。
ユーモアもあって、この手の作品にありがちな説教くささとか意識高いって雰囲気は全くなく、ただその物語を笑ったり喜んだりして楽しませてくれた。
ちゃんと家族の一人一人がそれぞれちゃんと人生送っててその一部な感じ。血の通ってる感じがしてて好き。

言葉とかで説明せず、演技や演出で深い部分まで伝わる感じとかもう…。
言葉もとても良かったけど!

あと、音楽物なので音楽の魅力が凄い。
歌のレッスンの時の、声出てないところから、ちょっと声の出し方習った後の太い歌声!魅せる!
鳥肌たった!

話運びも本当に良かった。
何年かしてからまた見たい。
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