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コーダ あいのうたのricccaのレビュー・感想・評価

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)
4.8
えー、、これは良すぎ、、。序盤から最後までずっと泣いてた。エンドロール終わっても泣いてた。いつまで泣く私??名シーンもいくつかあったかもしれない、でもそれだけではなく、ずーっとずーっと良い。容易く言葉にはしなくない、時間をかけて言葉を選びたい、そのくらいの映画だった。

手話って言葉がない分、相手に何かを伝えるために、手の動きはもちろん、表情や全身の動きが必要で、それを読み取る側も、目から情報をいれるから、「伝えようとする」「聴こうとする」気持ち、エネルギーがすごいのだよね。生命力を感じるというか。今回の映画では、「表現する」別の手段である、「歌」と相まって、なんだかもう訴えかけてくるものがすごくて、多分それに終始やられてたのだと思う。「普通とは、繋がりとは、豊かさとは、愛とは、」この辺りのキーワードが響く人は絶対に見た方がいい。
そして限定的な話にはなってしまうのだけど、サイニングストアに行ったことがある人、関わったことがある人は、全員、絶対に絶対に見てほしい。あの場所の光景、音、気持ちが一瞬にして蘇ってくる。綺麗な部分も、現実的な部分も、両方描かれていたところも良かった。映画に出てくる曲の歌詞もね、ルビーの表現力も相まって、本当に、一つ一つ情景が浮かんできて、キラキラしていて素晴らしかった。表現する、伝える、生きるって深いなあ、もっと誰かと五感を使いあって、生きていきたいなあと思える映画だった。
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