このレビューはネタバレを含みます
想像してたのとはまたちょっと違ったんだけど、よかったのは同じ。
ヤングケアラーとか障害と労働とかコミュニティとか、お金と進学とかきょうだいじとかいろんなテーマが散りばめられていて、でもわざとそういう話題を入れ込んでるのではなくて、人が生きるってそもそもこれくらい複雑でマーブル色な生活なんだなって感じ。
わたしを責めないでよって自己主張できる主人公がすごいし、障がい者でなく1人の社会人として生きたくて優しく突き放すお兄さんがもどかしくて愛しいし、聴こえることにがっかりするお母さんの弱さもすごく共感する。一生懸命娘の聞こえない歌に心を澄ませるお父さんが苦しかった。
無音の演出は秀逸。感動したいのに感動できず娘の晴れ舞台に飽きてしまう虚しさ。
なんかもう、ずっと胸が締め付けられるんだけど、辛いんじゃなくって、心が動いているの。
口パクが気になったなあ、、セリフが口と合ってない時もあったし、あと入れしたのかな、、?
英語やるよりもまず、手話と点字を小学校の必修にするべきって思った。お遊び程度の紹介でなくてさ。
想像してたよりずっと優しい映画でした。誇張してかわいそうな人たちにされる感動ポルノみたいになってないのがよかった。
俳優は聴力に関係なく顔、体全体で演技するものなのだと良くわかった。もっといろんな人の演技が見たい。神戸塾(バリバラでやってる障がいのある俳優志望者の育成塾)もっと応援する。