感動はしたんだけど手放しに絶賛はできないモヤモヤが残るお話でした。
これだけ家族に愛されているように見えるルビーでも好きなことを見つけて家を出ることがこんなに難しいのなら、家族のケアのために家に留まらないといけない子供達がどれだけいるのだろう、と思ってしまって。
ルビーの才能と、V先生の努力、最後には家族の理解。これが揃うのは奇跡で、だからこそ感動も生むんだろうけど、そうじゃなかったifを考えるとつらい。明らかに優しい結末が約束されてる映画だから安心してみれるし、学校はなんとかなるし家族は理解してくれましためでたしめでたしで終わるけど、自分が「いなかったせいで」起こった不幸すら抱えないといけなかったルビーは、このあともし家族に必要だと言われたら学校投げ打って戻ってくると思うんですよ〜！
いや、大切な家族のために尽くせること、自分の役割があること、それもひとつの幸せなのかもしれないけど…。夢を追うにも恵まれた環境が必要なんだなあと、むしろ世の中の厳しさを思いました…。
