このレビューはネタバレを含みます
シンプルに綺麗な話で、ルビーは欠点が見つからないくらい頑張ってるからそれに嫌味なく自然と没入できる感じ。
悪く言うと、障害を持っていると暗い人生になるのかなと思いがちだけど、どちらかというと障害がないルビーのほうが悩みが多いような見せ方。ルビーにより社会との繋がりができてしまったことで生まれた悩み、という視点が新しくて興味深かった。
コンサートで音が聞こえなくなる演出はおもしろかったし家族が社会に生きる上での疎外感も一部ではあるが伝わってすごくよかった。聾者であることを一番達観しているような態度だったお父さんが庭で歌の意味を聞き、必死でルビーの歌を聞こうとするところで号泣。
試験の時に手話をつけるのも定番?だけどグッとくる演出だった。楽譜もない、服も普段着、遅れてくる、家族を連れ込んで手話をつけるみたいな外れ者とも呼べるルビーがしっかり合格するのがアメリカっぽい。