さし

マリーゴールド・ホテルで会いましょうのさしのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

軽い気持ちで見たら意外とよかった。
自分の価値観と異なる環境へいったときの反応は本当に人それぞれ。すぐに馴染める人や拒絶ばかりする人、自分らしさを貫く人がいる中で自分はどういうふうに過ごしたいだろう?日々の生活からも何を感じ取って生きていくべきだろう?と考えさせられた。
有名俳優ばかりで登場人物が魅力的。それぞれ共感できるところ、すごいと思えるところがたくさんあった。ビル・ナイみたいにごく自然に辛抱強く誰かを愛し、明るさをもって他人への気遣いをし続けられるのはすごいなと思った。グレアムとマノージの関係は尊いながらも切なさに胸が打たれたが、それに絡めたイヴリンのエピソードがよかった。過去の同性愛についてもさらけだせる夫婦関係はたしかにすごいと思うが、イヴリンが40年連れ添った自分達の夫婦関係は隠し事だらけだったことを後悔するシーンはぐっときた。この年で周りからあれだけいろいろなものを感じ取れるのは見習いたいとも思う。
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