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隔たる世界の2人のtsuyocinemaのレビュー・感想・評価

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)
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一言でいうもスパイク・リー×うる星やつらビューティフルドリーマー(もしくは時かけ)なループ映画。
主人公はエンドレスに近年の無罪の黒人が殺される事件(I can't breatheなで有名になったジョージフロイドさんの事件、部屋を間違えられ射殺されたボッサム・ジーンさんなど)のシュチュエーションが繰り返されるというBLMを想起させる構造。
冒頭に出てくる黒人で同性愛者の随筆家/運動家であるジェームズ・ボールドウィンをサラッと映し出すことがメッセージを表明。
シンプルなループ構造は映画の手法として用いてるだけでなく現代のリアルへの批判だけでなく、繰り返される黒人と白人の負の歴史までを表現してるのがクールすぎる!
(ブラックミュージックの循環構造まで目配せしてるのかしら?)
僕は30分でここまでカッコよくテーマ性のあることを表現したコンテンツに出会ったことはない。大傑作だと思う!
the way it is/BRUCE HORNSBY & THE RANGEのエンディングまで抜け目ない!
主人公を演じたラッパーのジョーイ・バッドアスも素晴らしかった!
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