"どれだけ時間がかかっても、何度繰り返しても…"
黒人差別の問題をこんなにもポップなエンタメとして描けるとは!
その明るさゆえに、作品に込められた純粋な皮肉と強いメッセージがストレートに入ってくる…!
とにかく終始明るくて、オシャレで、最高にシニカル。
BLM×タイムループ!
アカデミー賞短編実写映画賞ということで鑑賞!
アカデミー賞って、政治色強すぎてもプロパガンダとして批判されるし、かと言って世の中の情勢を無視すると、それはそれで批判されるしですごく難しいですよね。
その中でメッセージ性ありかつエンタメ性のあるこの作品は、すごく賞を与えやすかったのかな、と思ってしまったりしますが、それを抜きにしても純粋にすごく面白かったです!
主人公の黒人男性がループを繰り返す度に、どんどん理不尽な死に方をするので笑ってしまいますが、これが本当に起こっている出来事。
白人と黒人の理解が深まらないのが原因で、両者の対話がループを抜け出す鍵なのかな?と思っていたので、白人警官との対峙のシーンは痺れました…!
BLMは、相互理解なんて簡単なベクトルの問題では無いのですね。
ラストの前向きさも最高に諷刺効いてて秀逸でした。
自分の身に危険が迫っていないのに引金を引いてしまう。
BLMは根深いです。