最近短編をよくみてて、そのうちの一本。
ひとつひとつのカットの絵づくりや色使い、構図がすごく良かった。アメリカでの黒人の生きづらさをSFで追体験。ため息が出ると同時にアジア人差別についても思いを馳せる。
ただテーマに対してさすがにモチーフが前に出過ぎてて教材みたいな感じがした。ラストの展開がさらなる分断を招いてしまう気もするけどどうなんでしょう。似たようなプロットの映画をスパイクリーが何年か前にNetflixで撮ってたけど、そっちは同じようなもやもやも感じつつ、似て非なる終わり方でした。
真にループすることで学習しなければいけないのは警察側なんだよね。主人公はまったく悪くないのに繰り返しながら攻略法を覚えるみたいになるのが「なんでそんなことこっちがしなきゃなんないの?」っていう気持ちになるんだけど、この作品はもっと黒人差別問題などについてまだ興味のない、前段階のマインドの人に観てもらうべき映画なんだ、と納得することにした。
部屋番号の件はどうなった?