ノーマークでしたが、日本からイングランド・湖水地方へのロードムービーということだけで、観賞当日に私は観なくちゃ！と自然と足が向いていました。
『PERFECT DAYS』ではまってしまいましたが、ヨーロッパの監督が撮る“日本人”がこの作品も素晴らしかったです！
顔のアップが多くて表情で演技するシーンが多かったのですが、日本人の制作陣やスポンサーだとおそらくもっと英国の風景を撮ってしまうでしょう。
実際、湖水地方は美しいですが、これは人間を丁寧に描いた作品。
加えて、登場人物の全ては明かされない背景やストーリーも、なにか『PERFECT DAYS』というか、ヨーロッパの映画に多く見られる余白を感じます。
日本人をつかった情緒ある映画で、改めて人間の心の深遠さ、哀しさ、そして再生の尊さは世界共通ですね。
