ブラックチェリープラム

52ヘルツのクジラたちのブラックチェリープラムのネタバレレビュー・内容・結末

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。

貴瑚の義父との確執や弟との差別、52の厳格な祖父の存在、アンさんの母親がお風呂と葬儀で女の子として扱っていた内容などがなくて、尺の関係以上に原作よりもキツくないようにしたんだと思った。

それでも映画にするとラストシーンの村のひとの集まりなどに、いかに幅広い世代と多様な人々が周りにいるかということが視覚的にわかる。特に倍賞美津子さんらのおばあちゃんたちの存在感。
得てして不幸の真っ只中にいると視野狭窄になるが、私たちもそんな中で助けられて生きているんだなぁということを想起する。

52ヘルツのクジラの声を聞き挟みながら物語が展開するのは映画にして一番よかった点。