もう少し、この世界に浸っていたい、と思った作品
家族だから話せないこと、
上手く向き合えないこと、
形が変わることでバランスが崩れたり、
より向き合えなくなってしまったり、
家族や近しい人ほど上手く接することができない歯がゆさは、誰しも感じたことがあること。
母が亡くなる、という大きな出来事を前にして、
不器用ながらも、大切に抱えている相手への愛情を向き合って伝えあっていく。
そんな、雪解けのような、温かくて不器用な登場人物たちの様子が本当に素敵だった。
共感と、振り返り、自分はどうかなあ、そんなことを思いながら見た作品。
終わったあとはなんだか温かい気持ちになった。
イングランド湖水地方の映像が本当に綺麗で、自然の音とか、BGMとかいろんなものが合わさった全体の雰囲気がすごくすごく好きだったので、映画館で見れて本当に良かったと思った。
長いようであっという間な2時間で、もう少し、この人たちを見ていたい、と思った映画でした。