リリー

底知れぬ愛の闇のリリーのレビュー・感想・評価

底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)
3.7
ドロドロの愛憎劇は面白いです。仕事を定期的にしなくても裕福な生活ができる夫と、常に夫以外の男がいないと生きていけない、子育てにもあまり興味がない美しくセクシーな妻、という全く共感できない2人が主人公なので、別世界を覗くことを楽しみました。
ベン•アフレックは何を演じてもベン・アフレックなのですが、アナ•デ•アルマスが小悪魔的で魅力的なこと!この人に言い寄られて拒絶できる人はいるのですか⁉︎
正常と異常の境界線は人によって違うのでしょうが、この2人の愛情の表し方は特殊過ぎて、まるで共依存のようです。妻が不倫を繰り返すのに、夫婦仲が冷めきっている訳ではない。不倫相手が殺されると、「夫が殺した!」と半狂乱になったかと思うと、まもなく夫とイチャイチャし始める。妻のことしか考えることがない夫は、カタツムリ以外の趣味や忙しい仕事に没頭すべきだ、と思ってしまいます。
あまりにも特殊な関係なのでついていけませんが、異常な関係って他人事として見ると面白いのです。
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