叡福寺清子

シン・仮面ライダーの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)
3.2
本作は劇場版仮面ライダーの中の1作ではなく,あくまでシン・仮面ライダーという独立した作品でございました.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

昭和40年生誕の私は本郷猛/一文字隼人の仮面ライダーはドンピシャの世代なわけですが,当時毒父親がチャンネル権を私に譲るわけもなく,その後のV3やストロンガーといったライダーも全く視聴しておりません.逆にクウガからの平成/令和ライダーの方がよほど親近感がございます.だからでしょうか,本作のどこか昭和っぽいテイストのライダーにノる事はできませんでした.

物語を語る上で最低限必要なものだけを残し,贅肉を極限まで削ぎ落とした演出は,時として怪人から怪人への戦闘を繰り返すだけのプロレスに見えてしまいました.
怪人といえば,個人的にはグロンギやグリードにメギドやジャマト的な生物生物したデザインが好きなので,オーグはちょっと不満でありました.

そんな不満が充満した本作ではございますが,戦闘員が潰されるのは観ていて心弾むものがございました.

さて,ゴジラ,エヴァ,ウルトラ,ライダーと続いたシンでありますが,次に来るのはなんでございましょうねぇ.シン・ズバットとかシン・キャプテンウルトラあたりでしょうか.