「万人ウケしないだろうけど個人的には楽しめた」と言いたくなる気持ちはわかる。なんか肯定してやりたくなるよな。
でも本作はそんな肯定してやりたい気持ちに「わかりやすくやり過ぎたシン」とか「話題作りのためのキャスティング」とか「分からなくても良い前提で織り込んでいるオリジナルへのリスペクト」とかが水を差してしまっている。
なんかもう、全部が微妙に上滑りしてるんだよなー。「脚本と設定通りに撮影したらこうなりました」って感じがハンパない。
とてつもない愛を持っているんだろうけど、その対象に「でもあなた、ベッドの中でしか『あいしてる』って言わないよね」って揶揄されかねない。ショッカーの設定とか、相当良かったんだけどなぁ。
パンツを脱がないまま監督やるなら、もうホントに小難しい設定とか抜きで突き抜けてしまった方が、監督本人も含めてみんながハッピーになるに違いない。
大丈夫、庵野なら「シン」抜きでも企画通るって。
