以下、かなり酷いこと書きます。面白かったorこれから見たい方はご注意。
本家の仮面ライダーをディスってると言われてもしょうがないと思わせる作品だった。
画面全体のトーンが色味を抑えて青みがかっていたことから、あえて昭和の雰囲気を出し、パロディというかオマージュっぽく仕上げているのかと思ったが、どうやらそうでもないらしい。
セリフ回しがいちいち劇画調で、アニメで声優が読めばそれなりに面白い会話も、実写にするとものすごく安っぽい。あえて棒読み調ににしているのか、役者が棒なのか。主人公の演技も酷かった。悪と戦う正義の味方仮面ライダーが見たいのに、設定というかごたくをぐずぐず語っているだけで、戦闘シーンはしょぼいCGのみ。なんとなくエヴァの最終回を思い出した。柄本は正義のヒーロー役には地味すぎる。申し訳ないがこういうヒーロー役にはまったく似合わない。昭和風にしたいなら、本郷も一文字ももっと正義に燃える熱い男にすればいいのに、ずっとぶつぶつ言ってるだけ。たいした強い敵も出てこないし、そもそも細かな設定なんかより、全体としての大きな枠・・何と戦っているのかがさっぱりわからず、最後の戦いもなんじゃそりゃで終了。2時間が苦痛でしょうがなかった。
背景やロケやCGやアクションがすべて安っぽくて、予算がなかったのか、それともあえてそういう意図にしたのかわからず、すべてが中途半端だった。
ちなみに一緒に行った昔リアルで見てた人は改造人間なのにマスクをつけたり取ったりしてなんだこりゃ、と言ってた。
この作品をガチで作っているとしたら、庵野監督はもう実写を撮らない方がよいのではないか。
