手強さとこ難しさが邪魔をするゴダール作品。コレは純粋に単純に雰囲気映画としても楽しめるお洒落映画だった。
パリのあるカフェでナナは夫と語り合った末に別れる事に。家賃も払えないほどの生活に陥ったナナは街で男を誘い売春するようになる。そして、次第に見知らぬ男達と関係を持つことに無感覚になっていく…
音楽はミシェル・ルグラン。12章からなるストーリーに鳴り響く哀愁漂う悲痛な旋律が頭から離れない。
更にはフランス映画らしいラスト、からのFINに震えた。
『アルファヴィル』でのバサバサと音が聞こえそうな付け睫をはじめ、アートでSFチックなメイクとは打って変わってナチュラルメイクのアンナ・カリーナが また可愛い。
なんと言っても『裁かるゝジャンヌ』を観ながら流す大粒の涙、アップの表情には釘付けだった。
毎度の事ながら、合わせる視線、外す視線、そしてカメラ目線…
目線演技が素晴らしいと思う。
ルイーズ・ブルックス風のショートボブヘアのアンナ・カリーナが可愛い。
身長を手尺で測る姿が可愛い。
ヘンテコダンスが可愛い。
そしてジャケのシーンはまるでポスター、カッコ良い~✨
とにかくアンナ・カリーナの魅力満載。ゴダールとアンナのラブラブ(だった)私生活をつい想像してしまうようなお洒落可愛い作品だった。