このレビューはネタバレを含みます
血の繋がりのない家族を繋ぎとめたい者、家族を壊してでも愛する人を救いたい者、愛する人の愛する人を盲目に愛するストーカー。
皆それぞれ、理想の"未来"を"運命"に変えるために、生存戦略を企てる。
実行すれば叶うとは限らないが、実行しなければ叶わず、何者にもなれない。
テレビ版では、「生存戦略ー!」の後のシーンが長いのに繰り返されていてくどかったけど、劇場版では1回だけで、あとはカットされていて良かった。
ロケ地の荻窪は、"灰色の街"というイメージだったけれど、多用される風景は、見入ってしまう画になっていて凄い。
オルゴールの音楽は、中野区の夕刻に流れる曲。
それに重ねて、「思い出したか?」という台詞には特にドキッとした。
テレビ版でもあったシーンだけど、色々あった今の自分にはここが一番効いた。