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『ここから出ていけ!』に投稿された感想・評価

どんな山奥までもやってくる福音派と偽る白人帝国主義者。宣教師の羊の皮を被り、インディオに不妊施術、傍らで地質調べて鉱山みつけたらアメリカ企業が出張ってくる。どんだけ団結しても軍隊出てきたらどうしようもない略奪と暴力の歴史。ドキュメンタリーぽい演出、このバランスや質感がやたらと好み。ウカマウ。
「まだ誰も、賛成でも反対でもない。」じゃなくはっきりと反対を突きつけられているのに強行される採掘主義。ここで十分に深められているかは別として、身体の収奪と土地の収奪を同一の問題として扱うのは現代のラテンアメリカ思想にも通じている。こんな映画を何本も撮っていたら、どっかで「そういう自分たちはどうなんだ」という発想になっていくのもわかる。

あとトークショー回に当たるたびに思うけど太田昌国さんのトークが上手すぎる。この世の全てのトークショーが模範とすべき。
3.5
【福音派という名の悪魔】

特集上映「ボリビア・ウカマウ集団制作 革命の映画/映画の革命」にて。

米国の医師団が、ボリビア先住民の女性に不妊手術を行っていた事件を描いた『コンドルの血』を引き継ぐような内容でした。

『コンドルの血』ではインディオ殲滅に失敗した白人たちが、今度はいかに利用し搾取するかを企み、先住民の村々にキリスト教の宣教師を送り込みます。神を刷り込み手懐けようとするんですね。

実際、素朴な村人たちの中からは信じる者も出て来ますが、既に「白人ウソつく」ことを知っているから、信者とそうでない者とが分かれてしまい…。

インディオ共同体の調和が神によって崩れてゆく。宣教師が村に来た際、マタイ書の「平和でなく争いをもたらすために来た」の一節を読みますが、その通りだわ(苦笑)。

しかし、侵略者の本当の狙いはその先にあった…。

これもひどい話ですねえ。村は焼き払われ、村人は軍に殺され、もちろん宣教師が説く神は現れないし、西部劇のように騎兵隊が助けに来るわけでもない。…あ、来たら殺す側か(笑)。

インディオたちは自力だけで、村を超え結束せざるを得なくなる。映画の目的は鮮明で、タイトル通りの「ここから出て行け!」という叫び。冒頭、白人たちが村に現れる所からすでに帰れ!で始まります。

が、侵略者は儲かるならば帰らない。利益のためなら命まで毟る。先住民は先進国の捨て石であることが容赦なく描かれます。

しかし小さな石でも集まれば強くなる、という描写が所々に現れ、救いです。心打たれたのは、仲間のための家づくり。宣教師から村に診療所を作ってあげますよ…と甘く囁かれても、実際作らされるのは村人自身だったりするんですが、これが自分たちの家づくりと対置されています。

本作、決して「巧い仕上がり」とは思えませんが、共に「ここから出て行け!」と叫びたくなりますね。これは自分の中に巣くう差別意識を意識、することにもなると思います。

<2014.5.7記>