イタリア語原題は『Oggi domani dopodomani（今日・明日・明後日』で、何を隠そうヴィットリオ・デ・シーカによる『Ieri oggi domani（昨日・今日・明日）』と勘違いして借りちゃったのである。同じようにマルチェロ・マストロヤンニ主演、３話からなるオムニバス映画だったから、間違ってしまった。よくよく見たら、ソフィア・ローレンがいなかった。

マストロヤンニが演じる主人公たちは、現実に疲れ果て頭のネジが飛んでしまっている男たち。割れるか割れないかのギリギリのリミットが気になって風船を膨らまし続ける男（１話）、友人のツンデレ夫婦の奇妙なプレイに神経をすり減らす男（２話）、金ばかり掛かる金髪美人妻を金髪好き大富豪に売りつけようとする男（３話）など、そのとんでもなく馬鹿げたストーリー展開はいかにもイタリア式コメディ。基本的に微妙な話ばかりなのだが（酒屋の前掛けを付けてサウナとか、意味不明な日本観の１話目とか）それなりに社会風刺も効いていて、面白いといえば面白い。同時代の他のイタリア映画に比べるとパンチが足りないが。エドゥアルド・デ・フィリッポによる２話目あたりはさすが。

１話目に一瞬だけ登場するウーゴ・トニャッツィの存在感。

2016. 73

• #秋の夜長はイタリア映画研究

3話のオムニバスで、スパークのはモノクロ編後の2作はカラーです🎬

1話目のスパークのメガネ姿が可愛らしくて良かった、マストロヤンニは彼女に振られて悲劇のラスト...

2話目ヴィルナリージは人妻、コメディです。

3話目またレビューします