hitujinopoo

草の響きのhitujinopooのネタバレレビュー・内容・結末

草の響き(2021年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

原作者に惹かれて。
この原作者の映画を観るのは4作目。
暗いものが多いけど、何故か惹かれるものがある。
独特の空気感が良いのかもしれない。
セリフもなく函館の街を走るシーンとか。
東出さんはガタイ良いのに病気っぽい役が似合うね。
自分も主人公の様に、似た様な事になった経験があるから、徐々に良くなっていく様子、ちゃんと描かれているなぁと思った。
やっぱりあそこまで毎日毎日取り憑かれる様に走るのは病気だよね、って客観的に見て思う。
自分の場合は"歩く"だったけど、雨の日も風の日も寒い人も、とにかくとにかく毎日歩こうとしてた。
すごく良く分かるな。
この映画はその辺をかなり忠実に描いてると思う。
原作者は当事者?と思うくらいに。
主人公はやっぱり結婚も子供も本人にとってはかなり重荷だったんだと思う。
多分それが原因で発病した。
背負いきれなかったんだと思う。
ラストもしやもしや?!と思ったら、草の上走っていったので、あぁ、良かった、と思った。
まぁ良かったとは完全に言い切れない感じの絶妙なラストではあるけど。
普通に奥さん可哀想だな、とは思う。
これからどうすんだろ。
帰ってくるかな。
hitujinopoo

hitujinopoo