えばら

シリアスマンのえばらのレビュー・感想・評価

シリアスマン(2009年製作の映画)
4.2
今年初のコーエン兄弟作品。大満足。観れば観るほど彼らの作品にハマっていく自分がいます。

彼らのテーマである「なるようになるさ」的な哲学は変わらない。今作ではむしろ、それが冒頭にいきなり直球で描かれている。
シリアスマン=真面目な人と、コーエン兄弟のテーマが良い感じで皮肉な構造を生み出していて、かなり考えさせられる内容でした。ジム・キャリーの『イエス・マン』は笑いながらも考えさせられるけど、本作はそれの上級編といった感じ。

悲劇を喜劇に変える手法は流石だし、大きな物語の波はないのに小さなドラマをテンポ良く観せる手法で気付いたら映画終わってた。ラストの終わり方も笑えました。

でも、やっぱ儀式の時にブリってしまっている友達の顔が最高でした。
なんかコーエン兄弟の映画って肩の力が抜けて元気が出るんだよなあ。
えばら

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