ビリー・クリスタルの作品は、とても心優しい。ハートフル・コメディなのに、何故か涙が出てしまう。
彼が年を重ねても、それは変わらない。
テーマを人生の終焉に向けて、認知症と闘いながら、歩んだ人生を振り返り、家族や大好きな人と、お互いに理解しながらその時を迎える。
誰も最期を1人で迎えたくは無いのだから、こんな終活ができたら最高であろう。
最後は涙が止まらなかった。
ティファニー・バディッシュが素晴らしかった。ラストシーン、彼女演じるエマが、歓喜の中に自ら入らない事で、彼女の立ち位置を示した演出も、素晴らしい。
最後に、カメオ出演の数々に驚いた。
シャロン・ストーンや「レインマン」の監督バリー・レビンソンが健在なのに驚いたが、なんといっても、パールマンが実際に出てきて、弾いてくれた事に感動した。
