優しい優しい画面。
自分の中の、夢とか「おぼろげな記憶」をたどりたくなります。
サンカヨウのように透き通ったものを感じるお話。
子どもというポジションは保たれつつ
個人としても家族と対峙し始めるふたりの季節。
モヤモヤを抱え合ったまま時が流れていく感じが各人物の表情に。
どちらかというと主人公的成長は陸君にあるように観ました。
陽は最初から相当な成熟度で。
もっと荒れてるはずよあの子、通常の因果としては。笑
ただ私には、こんな世界あったらいいなあというファンタジーでした。
何がそうさせるんだろ…台詞と高校1年生に対するリアリティ
がやっぱり気になってしまうのかなあ。
個人的に一言一句が、台詞がしっくりこなかった時のムムム…が後を引いてしまいました。
なかなかにステレオタイプな「良い話」、
「美しい」シチュエーション、
「甘酸っぱい」関係性と捉えてしまって。
で、表層的な「尊いー…!」には悶えつつ。
自分の芯に迫る感情や思考には繋がらなかったなあ。
だから悪いという話では全然ないのだけど。
記号として捉えなきゃいけなかったのかなあ。
そういう日もある、ってことかなあ。