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かそけきサンカヨウのbluetokyoのレビュー・感想・評価

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)
2.5
今泉監督初観賞作品。
センシブルで繊細でとてもいい感じだが、総じて、ザツだ。たぶん、一年で三作品も作るのは無理があると思う。
台詞が立ち過ぎている。台詞でストーリーを説明しないで欲しい。シーンが変わると、こいつら、なにか、決定的なことをしゃべるんだな、と思っていると、本当にしゃべるのだ。台詞はシナリオでしかない。演出でシナリオを作品に変えるのが監督である。演出で説明して欲しい。
突然、「お母さん」と言い出すのもびっくりだが、病院にお見舞いに行った先でも、「え、いま、お母さんって、言ったよね」なんで繰り返すんだろう。凡庸どころか、猿芝居並みである。
もう一つのびっくりは、主人公が突然、陸くん、好き、と言い出したりする。こうなると、鈴木沙樹の役どころもわからない。
主要キャラが全員、家族の誰かが欠けているというところにテーマがあるのだろう。話は父子家庭で、父親が突然、子連れの女と結婚するところからはじまる。当然、主人公ははじき出されてしまうに違いない。おそらく、そこから、陸くん、好き、に繋がっていくのだろうけど、説明が上手くいっていないので、無理やり感があるのだ。
他の今泉監督の作品も見るつもりなので点は低くしてある。
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