YNagashima

ベネデッタのYNagashimaのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
3.7
この映画を監督は83歳で撮ったとのことで、この人は歳をとっても変わらないんだなぁと深く感心した。
映画を見ながら「ああ、自分は現代に生まれてよかった」と心底思った。それだけ近代以前の時代のえぐさを映画の至るところから感じて、ある種のカルチャーショックを受けた。いやこれはポールバーボーベンのえぐさなのか?
あとこの監督の映画を見ていつも感じる余白、余韻を一切作らない編集も健在でよかった。すべてのカットは記号的に意味付けられていて、意味があいまいなカットはおろか、間すらもない。
しかしほんと、現代の人権意識や法の支配、民主主義ってありがたいんだな。一方で現代は核の危機も、大量破壊兵器も環境破壊もあったりするので、むずかしいけれども。
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