ヒットしているのには納得。こういうのは物凄く受けが良いんだろうなと思う。ただ個人的には全くハマれなかった。殺し屋という要素を除いたらただの女の子のゆるふわ日常モノであり、そのゆるふわ具合がどうにも退屈で性に合わない。サブカル好きが喜びそうな会話の話題も、あざとさが垣間見えてむしろゾワゾワする。何と言うか、作り手が「好きなもの」を作っているというより、「こういうの好きでしょ？」のみで作られている感じ。躁状態のようなときのテンションもキツイし、逆にダウナーなときのテンポの悪さと聞き取りにくさもしんどい。この二人をいつまでも見ていたいと多くの人が思ったのだろうが、自分はなんでこんなしょうもないものに時間を割かないといけないのだろうかとすら思ってしまった。電車やファーストフード店の中で耳をすませていればあれくらいの会話は聞ける。わざわざ映画で観るほどのものではない。でもこの手の映画を好きではないと言うと「わかってない」扱いされるの、しんどいなぁ。
