このレビューはネタバレを含みます
ひとの色々な面を見せてくれる映画だった。
ともすれば壮絶で破壊的になりそうな内容を表面的には静かでしっとりとした物語に仕立て上げる原作者今村夏子の魅力が本映画にも受け継がれており、役者さんたちの素晴らしい演技やどこか懐かしく美しいロケーションも相まって非常に完成された作品になっている。
まぁ完成度の高さと個人的な面白さは比例しないが。
あみ子役の方の演技力はすごいなぁ。しゃべってる様子も黙ってる様子も動いてる様子も止まってる様子も「あみ子」像にピッタリ。
坊主の子もいい味出してた。ああやってやたらと囃し立てる無邪気な無神経さとか中学生になってもあみ子にかまってくれる感じとか、好き。
しかしずいぶんと夏を感じさせる映画だったな。