昨年観たいなと思ったけど近くでやってなくて、高崎映画祭で受賞してた作品、ちょうどWOWOWでやってて鑑賞。これはめちゃくちゃいいです…！新人監督賞を獲られていたのでオリジナルなのかと思ったら、原作が「星の子」の今村夏子さんなんですね。なるほど。
高崎映画祭の授賞式を中継で観ており、主演が小学生くらいの女の子だったので、てっきりいわゆる子どものほのぼの系なのかと思ったら…全然違いました。衝撃すぎる。
(これはどこまで書くとネタバレになるのか…たぶん先入観なしに観たほうがよいと思うので、全く触れないでおきます。でも、どうしてもこれは言っておきたい…！をコメント欄に書きますね)
尾野真千子さん、井浦新さんも事前に見かけて知っていたのですが、納得すぎる(個人的に尾野さんの作品選びはめちゃくちゃ信頼している！)それぞれのフィルモグラフィが否が応でも浮かぶ…逆にガチガチすぎるキャスティングと言えなくもないが、お二人とも完全に全うされてました。
ジャンプして実を獲るシーン、泣きそうになった。
途中、ちょっとファンタジーに転換する箇所があるのですが(密かに嫌な予感がよぎった…これ系にシフトするとあまり良い事が無い、という過去の経験が。。)、ちゃんと意味があって、凄いな…！！と思いました。
呼んでいる、ように見えたけど、
追い返しているようにも見えた。
手を振ってくれてよかった。
あらためて、本作の受賞歴を見てみました。
新藤兼人賞：金賞
TAMA映画賞：最優秀新進監督賞
毎日映画コンクール：音楽賞
高崎映画祭：新進監督グランプリ、最優秀新人俳優賞(主演の大沢一菜さん)
キネマ旬報ベストテン：第４位
どれも納得すぎる…
ちなみに高崎映画祭の授賞式には出演者の男の子がお祝いに駆け付けており、その子がめっちゃ面白かった！！
何も喋らず、監督にお花だけ渡して去って行った…(笑)
と思ったら、主演の女の子の授賞の際に再び出てきて、その時はちょっと喋ってました^^
当時は映画鑑賞前だったので、考太かのり君かどっちだったんだろう…と観ながら思ってましたが、たぶんのり君だったような。(そう呼ばれていたような…違ってたらすみません)
ほんと、子役さんたちがめちゃめちゃ素晴らしい作品です！！
坊主頭くんもよかった。
そして、がっちり固めてる脇の大人たちも最高。
森井勇佑監督、本作が監督デビュー作だそう。
今村夏子さんが広島御出身のようで、映画も広島が舞台、凄く綺麗に撮られてました。広島は絵になりますね…！
次回作もとても楽しみです。
この高評価は期待通りの高評価でした。リアルが好きな方におすすめ。
