このレビューはネタバレを含みます
「みんな秘密ばっかり」
そんなあみ子の吐露にガツンときた。
発達障害者からしたら、定型発達者の「普通の世界」は、気遣いや忖度でみんな本音を誰も話さない、秘密だらけのわからない怖い世界にうつるよね。
逆もまたしかりだけど。。
今までの自分の周りにも程度はあれどそんな人たちはいて、異文化交流のようにコミュニケーションをつくしてみたりしたんだけど、あみ子の母のようにカサンドラ症候群になりそうになり、傷つけあうことしかできない故に、距離をとったこともあるので、どちらの苦しみも刺さる、、。
人嫌いではないのに人が離れていく、切ない。
教室で、習字を眺めながら坊主君と話すシーンは、傷つけても構わないような姿勢で本音を直球で話したほうが繋がり合えると、一筋の光明みたいだった。
こんなに身につまされるのは、あみ子役の演技が見事すぎたからですね。
素晴らしかった。