このレビューはネタバレを含みます
原作既読、なおうろ覚え。
今村夏子っぽい、人間関係の齟齬が生む嫌な部分がちゃんと表されていた。
風変わりな存在が優しい人を疲弊させていく様は本当にキツい。
100%善意が悪意に変わってしまう、100%疑問が嫌味に変わってしまう。人間って面倒くさい。
あみ子が発達障害かどうかというのはあまり重要ではないと思っていて、極端な話人間は「普通」ではない存在を受け入れる心の余裕は持ち合わせていないのではないかと思わされた。
お母さんが子を失ってから、あみ子を気にかけ始めたのも都合がよくて嫌。
ラストも綺麗に終わったようにみせられたけど、起きたことは臭いものに蓋をしただけのような。