とぅん

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

名探偵ブランのシリーズ第2弾。

前回も尋常じゃない豪華キャストだったけど、またしても引けをとらないぐらいの豪華ぶりで、ワンシーンの登場とか本人役とかに至るまでわざわざ豪華なのも監督の人望によるものなのかな。
ジャレット・レトのコンブチャとか、ジェレミー・レナーの激辛ソースとか、遊びすぎだろっていうぐらいのイジリが楽しかった。

大富豪が住む孤島に集められた、彼の財力に寄生する一癖も二癖もある登場人物達。
みんなが彼を殺す動機があってピリついた空気感の中、遂に殺人事件が起きる•••。というミステリにありそうな導入なのだけど、前作同様に謎解きも真相も正直混み入ったものではない。
が、大富豪に寄生する奴らの保身やら、金の力で身を守ろうとするアイツをぶっ飛ばす!的な流れが、やっぱりこのシリーズは謎が解けた先にある展開がメインなんだなと今回も感じた。

ジャネール・モネイ(名演!)演じるアンディが中盤で犯人に撃たれて殺されてしまったと思わせておいて、
後半から実はアンディと思っていた女性は双子のヘレンで、彼女がブランに姉の死の真相を調査することを依頼していたっていう種明かしがあって、脚本上手いなぁと思ったな。

最後はモナリザ燃やしに繋がっていく爽快さがあったのに、クソ頭の皆さんが手の平返して大団円みたいになってるのがちょっと納得いかなかったのが残念。

あと、ボンドを卒業したダニエル・クレイヴは新しい代表作ができたわけだけど、正直キレキレのボンドよりもちょっと抜けのあるブランの方が合ってるような気がする。
序盤のプールのシーンでボーダーの水着を着てるのだけど、ダンディさと可愛さを共存させるのさすが過ぎるよ。
とぅん

とぅん