河

ナイブズ・アウト:グラス・オニオンの河のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

犯人は人から盗み、あらゆることを揉み消すことで資産と地位を築いてきた軽薄な人物であり、推理ものの犯人であるのに巧妙な犯罪を行う能力を持たない。
実際に発生する事件も盗用であり、なんの捻りもないものである。
全てを揉み消す権力を持っている彼を、如何に犯人であると第三者に証明するかが物語上の困難となっているが、映画としては、ひねりのない犯罪をどうやって推理もの映画として成立させるかという困難さを背負っている。
前作も、語り手含む全員が嘘をつき、かつ嘘をつくことのできない人物が現れるという、推理ものとしてのお約束事を裏切った映画となっていたが、今作は骨格となる犯罪が面白くない推理ものとなっている。
河