Aマッソというお笑いコンビがTHEWというお笑いの大会へ臨む軌跡を映したドキュメンタリー。
僕はAマッソというコンビが非常に好きだ。
もともと好きだったのだけれど、非常に好きになったのがTHEWでの戦いだった。
なのでこれはまさしく僕の為に作られた映画である、と思って見に行ったのだった。
そこに映し出されていたのはまばゆいばかりの人間関係と才能で、はっきり言ってこっちは暗い気持ちになった。僕もものを作ることを職業にしている人間だが、自分には圧倒的に才能が無く、人脈もない、ということがよくわかる内容だった。
Aマッソという人たちはその才能と、どこかから決意して手に入れた人当りで、才人を巻き込み感情移入をさせて羽ばたこうとしている。
結局THEWという大会では負けてしまうのだが、それでも周りの人間はAマッソの才能を信じ、今後も戦い続け、本気で臨む姿勢を見せ続ける。
そんな魅力がある人間でも売れ切っていないというのは悲しくなるし、いわんや自分を顧みた時に死にたくなる。いや、もういっそ死のうか。そんな気持ちで映画館を出たのだった。
ファンムービーとしては最高の出来だったと思う。二人のエピソード、写真、裏側感。どれをとっても満足だ。