いしはらしんすけ

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)のいしはらしんすけのレビュー・感想・評価

3.5
劇場版第13作。

映画としては「天国へのカウントダウン」以来となる「黒ずくめの組織」もの。

その間テレビアニメの方でそれ絡みの進展があったっぽく、小山茉美さんが声あててる組織の女性メンバー・ベルモットとコナンくんが「敵ながら」的な交流があったり、組織へのメルアドが携帯でプッシュすると「七つの子」のメロディになるというガラケー時代ならでの手がかりがわかっていたり...って、あれれ?(コナンくん風)なんかこのへんのくだり、何故か知ってるぞ。

そんなことはともかく古内一成脚本らしいポンコツ警察機構とその軽視、そして冷酷かつ間抜けな黒ずくめの組織といった低クオリティコントロールは、それはそれなりの安定感を担保。

ただ主要な部分より些末なところが妙に気になる1作で、ゲスト声優のDAIGOがそこそこ重要な役どころだけにDAI語風に言うとSDS(さすがに大根すぎ)だったり、ベルモットも今回の犯人もやけに親切に教えてくれすぎるなぁだったり。

個人的に一番ツボだったのは一応ネタバレを避けとく意味で詳述しないけど、終盤で佐藤刑事が放つ「管理官はビートルズ世代!」というキラーフレーズ。これには思わず爆笑しちゃったけど、たぶんそういうシーンじゃないはずなんでファンには怒られそうですね、すみません。