リリー

前科者のリリーのレビュー・感想・評価

前科者(2022年製作の映画)
3.6
一番驚いたのは、保護司は国家公務員なのに無償だということです。時間と体力と気力の消耗が激しいのに、佳代はなぜ自分を犠牲にしてまでボランティアを続けるのか最初はわかりませんでした。何しろ、佳代は無防備です。前科者の男性たちを面接の時に自宅に呼ぶとは、あまりにも危険です。
後半で、その理由がわかって納得しました。また、対象者と自宅で面接することで、佳代が対象者を全面的に信頼していることを伝えるのですね。
佳代の献身と生真面目さと、他の3人の若者の懸命さが心に残る映画でした。
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