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長崎の郵便配達のmikoyan358のレビュー・感想・評価

長崎の郵便配達(2021年製作の映画)
3.0
まず何よりも「ピーター・タウンゼント」ってあのマーガレット王女とのロマンスの人?!そんな経歴が!という事で驚く。そのピーター本人が記者として接し、詳細な記録を残してきた長崎の被爆者との交流を娘が紐解いていくドキュメンタリー形式だが、これ見よがしな「あからさまな原爆の悲惨さを訴える」事に振らず、親の足跡を追う娘の立場を通して間接的にその恐怖を伝えながらもあくまで親と子、そして長崎の人との絆を描く事に徹していて、その手の安直な?映像作品と比べるとずっと「想い」は伝わってくる。時が風化させるよりも前に丹念なコミュニケーションで赦しに至る...簡単に描かれているがどんなにハードルが高かった事か。
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