HAL9000

ディア・エヴァン・ハンセンのHAL9000のレビュー・感想・評価

3.8
予想はしてたけど、とても居心地の悪いシンドイ映画だつだった。
ジャンルはホラーでもいいかも…。
キャラ的にも僕は主人公寄りなので、逃げ出したくなった。

作品としては良く出来てると思う。ので点数は高め。けどしんど。

コミュ障の青年が、少しの善意から片足滑らせたと思ったら、ズルズルと蟻地獄の底へと堕ちてゆくような作品だった。

登場人物、良い人ばかりで、だけれど最初にボタンかけ間違ってしまったために、どんどんと取り返しがつかなくなっていく様は、やっぱりホラー。怖かった。

身につまされた。


追記(ネタバレ含む)

主人公の行動が許せないって言ってる人多いけど、そんなに?
最初の嘘は行きがかり上ついた優しい嘘だし、多分みんなやってる。
その後も嘘つく気なんてなくて、けど、タミイングと相手の立場がそう嘘をつかせたって感じだし、そもそも彼はコミュ障。
そんなに対人スキルが高くない。
逃げずにちゃんと告白した彼はとても良かった。
彼の行動自体はそんなにおかしくは無いと思う。たまたま大事になってしまっただけで。(そこがホラー映画じみて感じた)
彼を責められる程みんなちゃんと本当の事言えてる?

僕的にはこの作品は「テルマ&ルイーズ」と同じカテゴリー。
巻き込まれ系 負のスパイラル物。
HAL9000

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