ヴレア

ステキな金縛りのヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

ステキな金縛り(2010年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

とにかく幽霊を法廷に出廷させるという設定が面白い所であり、裁判官含め幽霊が見えない人に対してどうやって幽霊の存在証明するのか?というのが一番の見所であり、面白いポイントだと思った。

ところが、中井貴一演じる検察官にも幽霊が見えているという設定にした為に、その辺の難問を易易とクリアしているのが気になった。裁判官すらも雰囲気に呑まれてしまって簡単に信じてしまっているので、これは脚本的にちょっと逃げなんじゃないかと。
おかげで事件そのものに対する興味が無くなってしまい、最終的に真犯人が明かされてもそんなに驚かないし、その解決方法もグダグダな印象だった。

深津絵里のキュートな魅力と演技力によってなんとか飽きずに見る事はできたが、それにしても上映時間も長く冗長に感じられた。
幽霊と会話してる時に見えてない人にはどう映るのかという笑いは面白いけど、あまりに何回も繰り返されると飽きてしまう。
また、クライマックスで主人公が急に幽霊を見えなくなるというのも唐突だし、理由が全く分からないのが駄目。あまりにあざとい感動的なエピローグをやりたかっただけでは?と邪知してしまった。
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