ちろる

リトル・プリン(セ)スのちろるのレビュー・感想・評価

リトル・プリン(セ)ス(2021年製作の映画)
4.2
ピンクのチュチュ。
それは君の全てをありのままで受け止めてるよのサイン。

さすがディズニーが満を辞して発表したDisney Launchpadシリーズの作品。
ショートムービーであることを生かしながらも深みのある脚本と演出でずっしりと見応えがあります。

ガブリエルと転校生のロブ。
互いに同じ中国人ということで意気投合するが、2人の家庭には決定的な価値観の違いがあった・・

ピンクやお人形が大好きでバレエが好きなガブリエルの両親がとても素敵な人でよかった。

ロブの父親もアメリカの少数コミュニティとして生きる中で他人の目に神経質になり、普通に溶け込もうとしている気持ちも分かる。

普通が何なのかなんて変わってくるんですが、固定観念に囚われてしまう大人とは対照的に柔軟な心でガブリエルに心を寄り添うロブのさりげない友情の描き方が美しい。

特にガブリエル役の少年のシーンごとの繊細な表情がこの作品をより深みのあるものにしていました。
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