ユウサク

若きバンパイアの憂鬱のユウサクのレビュー・感想・評価

若きバンパイアの憂鬱(2021年製作の映画)
4.0
この短編集の中では一番好き。
エンタメとしての完成度とエスニシティ・セクシャリティ・ディスエイブリティの包括度が最も高かったと思う。

どちら側にもなれないミックスルーツの苦悩を定番のティーン×ヴァンパイア表象にポップな形で昇華し、連帯の未来も提示できている。魔女の表象に関してひとエッセンス加えているのも上手い。また主演のKeyla Monterroso Mejia(読みはキーラ・モンテロッソ・メジアかな?)がとにかくキャッチーな演技をしてくれるので楽しい。今後のキャリアに期待。
ただ人気者の恋愛対象が東アジア系なのはそのキャスト自体が過去作へのカウンターになりうるけど純血主義と結びつけるのはそれはそれで危うい気がした。
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