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ゴリアテ
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ゴリアテの作品紹介

ゴリアテのあらすじ

スウェーデンの田舎の工業都市に住むローランドが刑務所行きに なったとき、17 歳の息子キミーは心の準備ができていないまま、家 族のために犯罪行為を引き継ぐことになる。福祉制度が衰退しているスウェーデンで、少年キミーが冷酷非情な大人の世界に足を踏み入れていく。 彼は既存の価値観と家父長制とどう向き合っていくのか...。

原題
Goliat
製作年
2018年
製作国
スウェーデン
上映時間
88分
ジャンル
クライム

『ゴリアテ』に投稿された感想・評価

EUフィルムデーズ 2021
東京は国立映画アーカイブ
京都は文化博物館


自国の良いとこを喧伝するだけの映画ではなく
自国の現在の社会問題を扱った映画を
在日大使館を通して出品できるってことが国として素晴らしいよなぁ。

男性差別(家父長制に囚われた男たち)を描いた映画です。





ことの全容を把握しているのは主人公のキンミー君だけなんですよね。
17歳ですべて押し付けられて選択させられる。

福祉国家として名高いスウェーデンでも福祉のセーフティネットから漏れてしまう人がいる。

それは「福祉に頼るなんて恥だ」という概念。

男なら(長男なら特に)大黒柱として家族を支えろ!
麻薬の売人をやったとしても!


**


父は麻薬の売人で捕まって数週間後には刑務所に入れられる。
17歳の長男なら家族を託す。
麻薬の売人をやらせたい。

母は病気で働けない。
長男が家族を食わせるものだと思ってる。
長男が麻薬の売人させられそうなこともおそらく知ってる。

あとは、そう言ったことを全然知らない祖母と幼い妹と弟。

福祉を受けるのは恥だと考えているので福祉は受けない。

父が犯罪者だし、誰も稼げないので児童局が幼い妹と弟を保護しようとしている。

家族一緒にいるためにも福祉は使えない。


すべてはキンキーくんの負わされてる。
17歳。



地道に工場で働いて技能をつけていきたいと思っている長男キンキーくん。

周りがこう言う感じの男ばかりなので
キンキーくんもビジュアルはキツめしいてるけど心優しくてケンカも弱い。

父は「強くなれ!」とキンキーくんに暴力と犯罪を教える。


**



そんな中キンキー君は家族に内緒で
住み込みの工場仕事を見つけて
そこへ逃げ込もうとしているが。。。



**



男性差別の話です。
家父長制の犠牲者の話。

男性差別と女性差別は表裏一体。

男性も苦しいんだから
女性も今まで通り苦しんでろ、という話ではない。

男性の多くは女性を愛して
女性の多くは男性を愛しているんだから
愛している相手を苦しめるような差別は今日からなくなればいいのに。
kyoko
3.8
ゴリアテというタイトルに「ラピュタ?」と思ったのは私だけではないと思うけど、そもそもラピュタに出てくる飛行戦艦がなにゆえ「ゴリアテ」という名前なのか、一ミリも考えたこともなかったのでこの機会にググってみた。旧約聖書に登場する「ダビデに倒された巨人兵士ゴリアテの話」に由来するらしい。

家族を養う重責を担わされた17歳。
それは逮捕された父親の裏稼業を引きつぐということだった。

真っ当な労働者としての道を模索していた我が子を、絶対的に服従させ、闇社会に引きずり込もうとする父親にとにかく腹が立つ。完全なる虐待。病気の母親の「だって仕方ないじゃない」感はさらにムカつく。
父もかつては誇りを持った労働者だったらしいけど、福祉社会から弾かれたら最後、貧困から抜け出すのは難しい。スウェーデンが抱える社会問題の含みも分かるけども、父親に知性がなさすぎる。

この作品における「ゴリアテ=弱小な者に倒される強大な者」とは父親で、その巨大な存在に対峙するダビデが息子ということになるのかな。
確かに息子は強くなった。でもそれは単なる負の連鎖のはじまりに過ぎず、家族への愛にがんじがらめにされながら、最後は男として家長としての自負をうっかり得てしまったようにも見える彼が、そこから抜け出すことはもうないのかもしれない。ケン・ローチ作品に通じる苦しさがあった。
【詳述は、『システム·クラッシャー 家に帰りたい』欄で】スウェーデンのJ·グレイか、理想の映画と、現実の行き詰まりが、溶け合い、稀なる世界が生じてる。