爆裂BOX

プレデター・ソルジャーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

プレデター・ソルジャー(2001年製作の映画)
3.7
アフリカのジャングルにある研究所が反乱軍の襲撃を受け核兵器の自爆装置が作動する。装置停止のため向った調査隊が消息を絶ち、司令官は退役した凄腕の軍人ドイルを召喚するが…というストーリー。
ジャングル奥地で軍人チームがサイボーグ・エイリアンや人喰い甲殻生物と遭遇するSFアクション映画です。
登場するサイボーグ・エイリアンは邦題通りかなり「プレデター」意識したキャラで、アーマーを着込み、両腕にガントレットを装着し、片方のガントレットからレーザーを照射します。醜悪な素顔(本家ほどではないですが)をマスクで隠している所も同じですね。ジャケットの様なかっこいいマスクではありませんが。「○○プレデター」ついてるタイトルの中では正統なパクりキャラですね(笑)ステルスで透明にはなりませんが、背中のユニットでピョーーンと凄いジャンプ力を見せるのが唯一のオリジナリティかな。マスクを取った素顔は「第5惑星」のドラコ星人そっくりです。甲殻生物の方は人間に触手でくらいついて体液を吸い取ってミイラにしてしまいますが、こっちも「第5惑星」で見たようなやつですね。全体像が画面に映ることは少ないですが、中々気色悪い感じが出てていい感じです。何匹もいて主に人を襲うのはこっちの方ですね。犠牲者はミイラ化した状態で殆ど出てきますが、少しだけある体液吸い取られていくシーンはちょっとグロくていいですね。
前半は研究所の核爆発の自爆装置を止める為と先発隊の捜索任務を負ったチームがジャングルの中で次々と襲われていく「プレデター」そっくりの展開です。音がした茂みの中に全員で銃乱射しまくったり、仕留めたと思ったらブタだったりするところまで同じです。後半研究所についてからは「第5惑星」みたいな展開になっていってちょっとビックリ。悪玉の司令官と傭兵集団と背中合わせで銃撃戦繰り広げる所はアツくて良かった。自爆装置をクイズで止める展開も面白かったです。
全編テンポよく進みますし、登場人物の粋な掛け合いも良いですし、最初、主人公とヒロイン以外のメンバーが似た感じで見分けがつき辛かったですが(兄弟がいるし)終盤残ったメンバーがそれまで衝突しながらもわかり合い、共に敵に立ち向かっていく姿はお約束ながら痛快さがあっていいですね。過去の任務で仲違いして因縁深い主人公と弟が最後に和解する所はグッと来てちょっと目頭熱くなりました。でも、自爆装置止めに来たのに核兵器のある施設爆破しちゃって大丈夫なの(笑)
パチモンタイトルの中ではSFアクション映画として飽きずに楽しめる秀作だと思います。惜しむらくはVHSだけでDVDが出てないことですね。DVD出してほしいなぁ…