このレビューはネタバレを含みます
B級はB級だと思うし話はよく分かんねえしガバガバな点も色々あるけど、フルチ作品だけあって否が応にも印象に残るシーンは沢山あった。
ねっとりと描写されるグロシーンの数々を抜きにしてもエミリーの初登場シーン、不気味な笑い方をする本屋…そして何より最後に映し出される地獄の様相。
地獄を描写した作品は色々あるし、描き方もまた様々だと思うけど(例えば『コンスタンティン』だと常に燃え盛ってたり)、あそこまで心の底から冷えてくるような、虚無感溢れる地獄のイメージを提示できたのは白眉だと思う。あのラストシーンの為だけでも本作を観る価値はあると感じる。
まあそれはそれとして心の中で突っ込んだ部分は色々あるが…何でそこに硫酸があるんだよとか…一旦梯子から降りて本読も?とか(案の定その後雷にビビって落ちる)…ちゃんと頭狙って撃てよとか…同僚の死に少しは反応しろよとか…そもそも何であの同僚は生きてたんだよとか…
あ、後はメインテーマの曲がイタリアンプログレ感あってかっこ良かったです。