うーら

月光の囁きのうーらのレビュー・感想・評価

月光の囁き(1999年製作の映画)
3.9
久しぶりに邦画でグッときた!
性的な描写もあるけど、精神的なSM。

序盤は、なんだ高校生の青春映画かとがっかりしそうになっていたら、ちょっとなんなの、めちゃくちゃ面白いんですけど。




<以下ネタバレあり>
主人公拓也は紗月の全てを愛している。
紗月の足を隠し撮りしたり、体操服の匂いを嗅いだり、排泄音を録音したりと変態性を惜しげも無く発揮。笑
挙げ句の果てに他の男と寝ているところを見ても、紗月の全てを知れるならと我慢する。
逆に知らないことのほうが耐えられないらしい。
とにかく紗月のすべてが知りたいという、ある意味超純粋でまっすぐな愛をぶつけていく。

反して拓也と普通の恋愛がしたかった紗月は、拓也の変態性を知ってしまったことで徐々に隠されたサディスティックな面を開花させていく。


高校生が缶ビール片手には公衆電話で話していたり、初期?のルーズソックスだったり時代を感じるところも味わい深い。

なんとも突き抜けてて清々しささえ感じる作品だった。