滝井椎野

シェイン 世界が愛する厄介者のうたの滝井椎野のレビュー・感想・評価

3.8
シェインの生き様とその歌に、あまり縁のない異郷のメロディながら望郷の念にかられた。
お恥ずかしながら、このシェインというアーティストは今まで存じ上げなかったのだが、そのパンクな生き様と、垣間見える繊細さにファンになった。何と言っても、ジョニー・デップ達と軽口を叩き合う様子などをみていると微笑ましく、普段からこんな感じなのだろうと想像できるのが良い。
アイリッシュ・パンクというのだろうか? あまり聴き慣れない曲調だが、『スパイナル・タップ』のストーンヘンジを思い出した。この映画を通してシェインの故郷に対する愛に触れて、最初は聞き慣れなかったメロディが最後にはジーンと胸に染み込んくる。故郷への想いが魂に直接響いてくるような作品でとても良かった。
滝井椎野

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