父と大喧嘩(いい大人同士が未だに本気で叩く蹴るの喧嘩をしている)した日の夜に鑑賞。経済的に絶対無いけど、もし将来父に「全て終わらせてくれ」と言われたらどうしよう、と考えながら観た。父が一番にそれを望むなら、自分は手伝うかもな…いや最初は反対するか、さすがに…とか。今は元気有り余ってるけど、いつかは色々考えなきゃいけない時期が来るんだと思うと辛い。
エマニュエルのアンドレに対する、愛してるけど時々憎い！っていう感情の動きを、言葉でなく行動で描いているのが良いと思った。抑えきれなくなって部屋を飛び出したり、嫌になってかじりかけのサンドイッチを捨てたり。どれも決して大袈裟でなく、どちらかというと控えめで話も淡々と進むけど、各々が自分なりの愛を持って行動をしてるのが分かる。病院の壁とかエマニュエルがいつも着てる綺麗なブルーのイメージとも相まって、全体的に優しい清々しさを感じる。
話の運び方もストレスが無くて、例えばジェラールとアンドレの関係性は直接的な言葉では表現されず、アンドレの話のヒントと映像で答え合わせができる。疑問→ヒント→答えのタイミングが良い。
細かいところだけど、演奏会ででっかいじいさんが最前列で孫に圧かけてんのは笑った。後ろの人絶対見えないし、周りの保護者が事情を知っているとしても、あの近さは面白すぎる。
